イザベル・シップ ISABELLE SIPP

出身について

アルザスの田舎のワイナリーの娘として生まれ、日々の食事に大変気を使う家庭で育ちました。
その家族の中でも 毎日、食事を作ってくれたイタリアにルーツを持つ祖母はまさに「料理の達人」であり 私は子供の頃より料理への情熱を彼女から学びました
両親、祖父母とも食材に大変気を使っていたおかげで 幼い頃から食材の質や産地には とても
敏感に育ちました。

ワインと料理

ワイン生産者としての仕事を誇りとしていた父は、私たち姉弟が小さい頃からワインの世界について教えてくれました。 私たち姉弟は家族経営のワイナリーの仕事を手伝ったり、畑での仕事に関わったり、またよくカーブでのワインの試飲にも参加させてもらいました。 子供の頃からワインの世界が好きだったので ワイン醸造やワインテイスティングを仕事にしようと決めました
その後およそ10年間ワインテイスティングの講師として働く中で感じた伝え教える喜び、またその生徒との関わりが楽しく様々な経験を生かして料理教室を開こうと決めました。
そして2006年、コルマールにアトリエ・カルダモンを開きました。

アラン・パッサール

2005年 アラン・パッサールの初めての料理本《la cuisine des petites bêtes》の出版に際してレシピとデッサンのコンクールがあり、私はパリにある彼のレストラン《l’Arpège》に招待してもらう機会がありました。
この出会いがその後10年以上続いたコラボレーションの始まりでした、私はアラン・パッサールと共に世界各地で行われた料理イベントに出向き、シェフの助手として働いていました。
アラン・パッサールはアトリエ・カルダモンにとって父の様な存在です。

私は旅先での味との出会いを大事にしてきました。料理人として働く前から市場を訪れること、そして料理を通じてその国の文化に触れる事を旅行の目的の一つとしていました。 またその先々で知り合った家族から直接、郷土料理を教えてもらいました。私の《秘密》のレシピの数々は教えてもらった彼らのさまざまな視点をベースに作られています。